税理士試験は、5科目に合格する必要があります。1年に5科目受験する方もまれにいらっしゃるようですが、5科目一度に合格する方は、残念ながら、ここ10年ほど出ていないそうです。
では、1年に受験する科目数はいくつにすればいいでしょうか?
受験専念組は2科目か3科目、会社員など「働きながら組」は1科目というのが相場となっているようです。しかし私は、世間相場に惑わされることなく、「働きながら組」でも、なるべく複数科目を受験することをお勧めします。
私か複数科目の受験をお勧めする理由は、次のとおりです。
税理士試験は、会計科目(簿記論と財務諸表論)と税法科目(税金に関する法律)に分かれています。
税法科目では、法人税法か所得税法のどちらかは、必ず合格しなければなりません。その他の税法(相続税法、消費税法、洒税法、固定資産税、住民税、事業税、国税徴収法)については、どれを選んでもいいことになっています(ただし、消費税法と洒税法および、住民税と事業税は、両方を選択することができません)。
ここで、税法の科目選択が重要になってきます。
税法の科目選択については、2つの考え方があります。
ひとつは、【実務に必要な科目を選択する方法】です。もうひとつは、「合格しやすい、もしくは(学習量の)ボリュームの少ない科目(例えば授業が週1回の科目)を選択する方法」です。
ここで考えていただきたいのですが、「合格しやすい」科目と「ボリュームの少ない」科目は、一致するのでしょうか?
私は一致しないと考えています。
受験生の方によく聞かれることがあります。「学校に行くのと通信と独学、どれがいいでしょうか?」
あえて言いますと、専門学校に通うのがいいことは明らかです。
税理士の専門学校に通うメリットには、次のようなものがあります。
順番に見ていきましょう。
まず、①「情報がリアルタイムにキャッチできる」ですが、税理士試験において、情報というものはとても大切です。専門学校では、これを先生からリアルタイムで聞くことができます。
そして、授業終了後、個別に質問をしたり、勉強方法などについて、相談をしたりすることもできます。
また、受験生同士の情報は、怪しいものもたくさんありますが、信頼できる情報も飛び交っています。私も受験未経験のときは、経験者に受験の”ポントのところ”をいろいろと質問していました。結果的に、それがものすごく役立ちました。
そのような情報をキャッチできることは、専門学校に通うメリットになります。
次に、②「他の受験生と接することで刺激になる」ですが、①で説明したように、やはり情報を共有できる仲間ができるということと、まわりに頑張っている受験生かいることで、「負けるものか。みんな頑張っている。自分もやらなきや」と刺激を受けることができます。この刺激というものは、とても重要です。
続いて、③「授業に集中できる」です。やはり教室で先生が直接、自分のほうを見てしゃべっているほうが集中できます。私も通信講座(カセットテープ)やWEB(インターネット)講座を試しましたが、どうしても授業に集中できませんでした。
通信教育は、いくらでもサボれるところがデメリットです。授業を聞いていても、「今日はここまで。明日続きをやろう」ということになり、テープや教材がどんどんたまってきます。そうなると悪循環に陥り、勉強することが億劫になってしまうのです。
④の「模擬試験などを本番に近い形で受けることができる」も非常に重要です。
税理士試験では、本番でいかに平静さを保つかが、とても重要な要素を占めます。ですから、あらかじめ本番を想定しながら模擬試験などを受けることがとても役に立つのです。