「覚悟」はできていますか?
税理士試験に合格するためには、合格率10~20%の難関科目を5つくぐり抜けていかなければなりません。はっきり言って、生半可な気持ちでは合格することができません。
これからの数年間、税理士試験合格を第一に念頭に置いて生活しなければなりません。ときには「無理」をしなければならないこともあります。これまでにしていたことの一部の時間を、自分から奪うことになります。什事にも家族にも、影響を及ぼす可能性があります。
さて、あなたは、その「覚悟」ができているでしょうか? その覚悟ができている方は、この本を読み進めていただいて結構です。
覚悟ができていない方は、もう一度考えてみましょう。しっかり考えてみて、やはり税理士試験を受ける決意をした方は、このあとを読み進めてください。きっと何か見つけられるものがあるはずです。
税理士試験に合格しようという覚悟を決めた方に改めて、ここで質問があります。
あなたは、なぜ税理士試験を受けようと思われたのでしょうか?
その答えを、私なりにいくつか列挙してみましょう。
他にもさまざまな理由があると思います。
どの理由がよくて、どの理由なら悪いということを言うつもりはありません。私か言いたいのは、「受験の動機を常にはっきりさせておいてください」ということです。
最初に受験の動機をはっきりさせておくことは、非常に大切なことです。
税理士試験をまだ受けていない方も、すでに受けている方も、この本をいったん閉じ、ノートや手帳に受験の動機を書き出しておいてください。あとで必ず活きてきます。
長い受験生活になりますので、どうしても勉強に身が入らないことや、気分が乗らないことがあります。また、「もういやだ。やめた!」と、あきらめの境地に陥ることもあります。
そんなときに、「受験の動機」を思い出すのです。
例えば、税理士になって億万長者になりたいという理由でもかまわないのです。それが実現可能かどうかの問題は、いまのところ置いておいてください。つらくなったときに、億万長者になっている自分を想像することができれば、大丈夫です。少し休めば、勉強を再開できるはずです。
リストラにあった場合でも、「上司を見返してやるぞ!」という気概があれば、それが力になるはずです。
しかし、この「受験の動機」があいまいだと、つらいとき、スランプのときなどに、「別に税理士にならなくても、どうでもいいや…」と考えるようになってしまい、勉強から離れていってしまいます。その結果、せっかく税理士を目指したのに、永久に税理士になることができないことが確定してしまうのです。
これは、本当に残念なことではないでしょうか? せっかく税理士を目指したのだったら、最後までやり遂げてこそだと思います。
最後までやり遂げるためにも、「受験の動機」をいつも座右の銘のように横に置いておくことが必要です。なんとなく受験してしまった方も、あとづけの理由でもいいですから、その動機を忘れないでおいてください。
まだ「受験の動機」を書いていない方は、いまから3分間この本を閉じ、「受験の動機」をノートや手帳に書き出していってください。
税理士試験でもっとも重要なことは何かと聞かれたら、私はこう答えます。
「最後までやることです!」
当たり前のことじゃないの?と思われるかもしれませんが、これが本当に重要なのです。税理士試験では以後の以後まであきらめずにやる人の割合が、とても低くなっています。
例えば、私は税理士試験のための専門学校に通っていましたが、毎年毎年、同じ光景が見られました。その年の1回目の授業は、まず間違いなく超満貝です。3人がけの席にぎゅうぎゅう詰めで、やっと座れるような状態です。まわりの生徒の表情も生き生きとしており、非常に活気があります。
ところが、2同目、3回目と授業が進むにつれて、どんどん人が減っていきます。そして、5回目の授業くらいから出席人数が安定してきます。席にも余裕が出てきて、2人がけで大丈夫になります。
5回目の授業まで継続して出席している人は、1回目の授業の人数の3分の2くらいだと思います。私の経験では、多く見積もってもそれくらいです。つまり、3分の1の人は、すぐに授業に来なくなるのです。
そして、税理士試験の直前期(5月から)になると、授業で出される問題が急に難しくなるため、あきらめてしまう人がどっと増えます。
また、最後まで授業に出たとしても、試験直前の勉強がうまくいかず、中途半端にあきらめてしまう人、さらには、試験会場に来たのに問題が難しくて、試験時間の途中であきらめてしまう人もいます。
ここまで読んでいただければ、もうおわかりだと思いますが、「あきらめないで最後までやる人」は、勉強を始めた人のうち、ほんのひと握りにすぎないのです。
試験の中身がどうのこうのという問題よりも、「最後の最後まであきらめないこと」、つまり「本番の試験時間が終わる瞬間まで、決してあきらめないこと」、これがいちばん重要です。
あなたも、決してあきらめてはならないのです。
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