税理士試験を勉強する前に


税理士の学費の工面について

誰もが直面する問題

税理士試験を受験する人には、「学費をどうするか」という問題が必ず発生します。私も、毎年数十万円の出賞は本当に痛かったです。乳飲み子がいたので、なおさらでした。

受験の専門学校に行くのが合格への最短距離なのですが、それ相当の学賞がやはりかかってきます。これをどう工面するかが重要な問題となります。

そこで私は、あらゆる手段を使って学賞を安く抑えることに努めました。まず使ったのは、「教育訓練給付制度」です。これは、雇用保険加入期間が3年以上などの一定の条件を満たしている場合、資格試験取得のための費用などが数十%返ってくる制度です。

詳しくは、次の厚生労働省のアドレスなどを参考にしてください。
http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/anteikyoku/kyouiku/

.また、各専門学校の割引制度を使う手もあります。

例えば、「簿記論」と「財務諸表論」を同時に受けた場合、「簿財パック」などといって、かなりお安くなる場合があります。また、それ以外にも私の知るかぎり、次のような割引制度がありました。

  • 2科目以上同時に申し込んだ場合
  • 8月末までに申し込んだ場合
  • 専門学校指定の書店などで申し込んだ場合

「忙しいから税理士試験を受験できない」ではない

「仕事が忙しくて」と言う知り合い

反論のある方もいらっしゃるかもしれませんが、ここではあえて書きたいと思います。

知り合いで税理士試験を受けている人に、「今年は受けるのですか?」と聞いてみると、こういう答えが返ってくることが多いです。

「今年は忙しいから、受験しない」

また、[今年は仕事が忙しいから、ちょっと介格は難しいな]と言う方も何人かいらっしゃいました。

私は不思議でなりませんでした。この人たちは、税理士になりたくて勉強をしているのだろうか? それとも、別に税理士にならなくてもいいのだろうか?

それなら、どうして税理士試験を受けるのですか? と聞きたくなります(実際に聞くと気まずくなるので聞きませんが)。

税理士試験を受けるのなら、まず「合格する」ことを念頭に置くべきです。

もちろん、人によって置かれている状況はかなり違います。順調に受験をすることができた私は、恵まれていたと言えます。

しかし、「合格」を目標にし、そこにたどり着くには、何をいつまでにやらなければいけないかということを、常日頃から考えておかなければなりません。

そこで、仕事が忙しくてどうしても勉強の時間が取れない場合は、なんとか仕事が忙しくならないように工夫するべきなのです。

仕事が忙しい人は、なんとか工夫して、週一回でも早く帰ることができるように頑張ってください。タラタラと残業をするのは簡単です。「今日は5時に帰るぞ!」と決めておけば、仕事にも緊張感が持てるはずです。


税理士試験の受験の動機と目的

「覚悟」はできていますか?

税理士試験に合格するためには、合格率10~20%の難関科目を5つくぐり抜けていかなければなりません。はっきり言って、生半可な気持ちでは合格することができません。

これからの数年間、税理士試験合格を第一に念頭に置いて生活しなければなりません。ときには「無理」をしなければならないこともあります。これまでにしていたことの一部の時間を、自分から奪うことになります。什事にも家族にも、影響を及ぼす可能性があります。

さて、あなたは、その「覚悟」ができているでしょうか? その覚悟ができている方は、この本を読み進めていただいて結構です。

覚悟ができていない方は、もう一度考えてみましょう。しっかり考えてみて、やはり税理士試験を受ける決意をした方は、このあとを読み進めてください。きっと何か見つけられるものがあるはずです。

覚悟ができた方へ

税理士試験に合格しようという覚悟を決めた方に改めて、ここで質問があります。

あなたは、なぜ税理士試験を受けようと思われたのでしょうか?

その答えを、私なりにいくつか列挙してみましょう。

  • 自分の力で独立して仕事をしたいから
  • 税理士という職業に憧れているから
  • 会社内でのスキルアップ
  • リストラにあってしまったから、仕方なく
  • 会社内での将来の姿が見えてきてしまったから

他にもさまざまな理由があると思います。

どの理由がよくて、どの理由なら悪いということを言うつもりはありません。私か言いたいのは、「受験の動機を常にはっきりさせておいてください」ということです。

最初に受験の動機をはっきりさせておくことは、非常に大切なことです。

税理士試験をまだ受けていない方も、すでに受けている方も、この本をいったん閉じ、ノートや手帳に受験の動機を書き出しておいてください。あとで必ず活きてきます。


体を使った仕事